院長としての原点

当院は神奈川県海老名市で開業40年以上になる動物病院です。
私で2代目になり、先代(父)から引き継いだ当時は、本当に大変な状況でした。
大学卒業後、首都圏の病院に代診として勤務し始め、まだ数年という時期に、 父が脳梗塞で倒れてしまい、当院での獣医療に専念せざるをえなくなったのです。
父は緊急搬送された病院で、喋ることもままならない状態の時でさえも 「予防注射で多くの患者さんが来院するから、何とか遂行してもらえないか」と 私の手を握りながら、呂律の回らない口調で言いました。
地域の人たちに寄り添ってお役に立つんだ。 その思いで獣医療にまい進していた父の、獣医師としての実直な姿勢を、再確認いたしました。
今となって思えば、その出来事こそが、 『地域の皆様に誠実な診療で還元する』ということを心に誓うきっかけだったと思います。 今思い返すと、タイミングが急だったこともあり、キチンとした引き継ぎもままなりませんでしたし、当時は病院も小さく、今の病院へ新築リニューアルするまでは10坪程度の場所で日々診察をしておりました。
代診をしていた他の病院と比較すると、雲泥の差がある小さな診療室でした。

地に足の着いた 1 次診療をきちんと身につけたい
臨床経験1~3 年程度の先生へ

新卒の獣医師は、優秀なスペックでも、職場環境によっては能力が開花せず、燻ぶってしまうケースが散見されます。もしも機会損失に気付いている先生であれば、当院を心より自薦いたします。当院はキャリアアッププランや座学での育成システムも整っていますが、むしろ、実践での成長機会に恵まれた職場環境です。現在ベテランの獣医師2名体制ですが、フルタイムの獣医師1人当り月200件前後の外来数を診ています。 オペを含む麻酔処置件数は 獣医師1人当り月10件前後になります。外来診察は時間帯予約制なので獣医師2名ともキャパが決まっていますが、現状としては実質キャパオーバー気味ですので、第二新卒の先生にとっては、成長機会に恵まれた職場で研鑽できると思います。なお、時間帯予約制なので残業時間に忙殺されることはありません。

開業するつもりはないけど獣医師人生を満喫したい安定志向の先生

また、歯科に関して当院は1.5次レベルではないかと自負していますが、もしもその科を極めたいのであればサポートは惜しまないつもりです。そのための設備や医療機器も、当院のオフィシャル求人サイトに機材紹介ギャラリーがありますので、一度ご覧ください。 (http://recruit.tsuchiya-juui.com/equipment)

もちろん、歯科以外の得意分野をご希望であれば、当院のすそ野が広がるわけですから、大歓迎です。

是非一度、実際に見学してみてください。(リアルの来院も、ZOOM等のオンラインも可能です)見学したからと言って、就職を強要することはありませんので、ご安心ください。

繰り返しますが、当院はいわゆる企業病院ではなく、いい意味での中小企業です。手技や知見を研鑽するうえでは、絶好の職場環境だと思います。

ただし、採用枠には人数的な限りがありますので、我こそはと思う方は、お早めにどうぞ

ブランクがあるけど、人生経験を活かしてパートとして働きたい先生

また、ブランクがあるけど、人生経験を活かしてパートとして働きたい先生方へのメッセージとしては、臨床の知見や手技をアップデートするのはIQと時間と労力の積み重ねが必要でしょうし、ブランクをスグに埋めることは容易ではないかもしれません。しかし、オーナー様に寄り添う能力というのは、知見や手技だけでなく、むしろEQ(心の知能指数)やコミュニケーションの経験値がモノをいいます。オーナー様は、じつはそこを重視するものです。当院で人生経験を存分に発揮していただきたいと思います。

また、シーズンによっては、病院を開けていても1日誰も来院がない日もありました。
しかし、そこから学んだことは、計り知れません。
すべて自分の創意工夫で結果が出るので、大きな動物病院では決して学べないことを思いっきり経験できました。
当院は、「ゼネラリスト×スペシャリスト」という考え方で、地域に貢献したいと願っています。ご存知のように獣医療は全科診療ですので、獣医師のステップアップは一般的に、まずゼネラリストとして一通りの手技や知見を身につけ、そして得意な診療科目を2~3科ほど1.5次レベルに極めるパターンが王道です。それに要する時間は、人によっては様々ですが3年で1次診療をマスターするケースもあれば、5年以上かかるケースもあるでしょう。1.5次レベルであれば、もっと長い道のりになるでしょう。

所要年数の違いは何かというと、いかに成長機会に恵まれた職場で研鑽するか、だと考えます。座学に関しては、オンラインでのウェビナー等が充実している時代ですから、どの職場でもそれほど甲乙つけ難いかもしれませんが、肝心なのは、どれだけ実践の経験を積めるかだと思います。症例数や執刀機会に恵まれた職場を選ぶかどうか。そこが運命の分かれ道だと思います。

 

 

この仕事を愛する者同士で力を合わせ、幸せな獣医師人生を一緒に全うしましょう。 まずはお気軽に見学にお越しください。お待ちしております。

かしわ台動物病院 院長 土屋 典和